皆さんこんにちは、建築ソフト解説員のUMAです。
今回は、「2日間でSketchUpをマスターできるようになろう」の最終日です。
内容としては、グループやコンポーネント、演算系など、知っているだけでモデリングの作業効率を上げることができるようになるものです。
では、解説をしていきます。
グループ
まず最初に解説するのは、グループです。
この機能は、SketchUpで作成した立体を構成する面と線などをまとめるものです。
グループ化することで、移動ツールやオフセットツールなどを使用しやすくなります。
例えば、以下のように二つの図形があります。
この状態で、移動ツールを使用すると、グループ化されていない方は、以下のように変形し、グループ化されている方は、移動できます。この違いは、SketchUp独特なものなので、知っておくと良いでしょう。
では、グループ化する方法を解説します。
まず、立方体を選択します。
そしたら、立方体の上で右クリックします。
右クリックしたら、以下のような表示になるので、グループを作成をクリックします。
以上で、グループを作成できました。
試しに、移動ツールを使用すると以下のようになるので、グループ化されていることがわかります。
コンポーネント
次に解説するのは、コンポーネントです。
コンポーネントは、モデルを紐づけることで一つを編集することで、全てに編集が反映されるという特徴を持っています。
このツールを使うことで、柱や梁、窓やドアなど既定のものを繰り返し使用するときに楽に作業できます。
では、実際にどのような変化が起きるのか見てみましょう。
左がグループ化されていて、右がコンポーネントかされています。
そしたら、一番手前の一つだけ編集してみましょう。
すると、以下のように、編集が全てに反映されるコンポーネントと、その一つにしか反映されないグループが存在します。
では、ここからコンポーネントを作成する方法を解説します。
まずは、グループ化の時と同じようにモデルを選択し、右クリックをします。
次に、コンポーネントを作成をクリックします。
すると、以下のようなダイアログボックスが表示されるので、名前を「柱」にします。
「OK」を押しましょう。
これで、コンポーネントを作成できました。
この状態で、昨日紹介した複製をして、編集すると全てに編集が適用されます。
和、差、積演算
最後に解説するのは、演算系です。
演算系は、なかなか覚えにくく使うのを躊躇ってしまう人が多いとは思いますが、これを使えるかどうかでもしかすると、事務所のバイトに呼ばれる可能性が上がるかもしれません。
では解説していきます。
まずは、和・差・積演算の違いについて解説していきます。
和演算は、二つ以上の交差状態にあるモデルを結合する演算です。
差演算は、二つ以上の交差状態にあるモデルから、引く演算です。
和・差演算は、跳ね出しのバルコニーなどを作成したいときに重宝します。
積演算は、二つ以上の交差状態にあるモデルの交差部分を残す演算です。
積演算は、なかなか使いこなすのが大変ですが、有機的な形態はこれを使用すると良いでしょう。
言葉で説明されてもよく理解できないと思いますので、実際に手を動かしてみましょう。
まずは、以下のように立体を交わった状態で、準備しましょう。
そしたら、どちらも選択して、右クリックをしてください。
そして、面を交差→モデルと交差を選択します。
すると、内部で交わっている部分が線で切られます。
内部を削除すれば和演算、外部を削除すれば差・積演算になります。
まとめ
以上で、SketchUpの解説は終了です。
最後の演算系に関しては、難しいですが、少しずつ使っていくことで覚えやすいと思います。
次は、4日間でRhinocerosをマスターする記事を執筆していきます。