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建築学生が学ぶべきソフトとその順番

皆さんこんにちは!!
建築ソフト解説員UMAです。久しぶりの投稿になってしまったのですが、やっぱり継続する力がないなと痛感しています。
現在は、コロナ禍の影響でオンラインが続いていて、時間が意外とあるのではないでしょうか?
そこで、今回は建築学生が学ぶべきソフトとその順番を解説していきたいと思います。

建築学生が学ぶべきソフト

建築学生はたくさん学ぶことがあると思います。製図とか、設計手法とか….
今回は、そのなかでソフトに的を絞って、紹介していきたいと思います。

CAD

まずは、工学分野ではかかせないソフトであるCAD分野について紹介していきます。
CADには、有名なものとして「AutoCAD」があげられます。
基本的のどこの大学でも、学校のPCにインストールされているのではないでしょうか?

このソフトを学ぶ授業を開講している大学もありますが、半年もかけて勉強する必要はないので、独学で学ぶといいでしょう。
大体、1か月もあれば十分に活用できるレベルになるので、こちらを参考に勉強してみてはいかがでしょうか?

詳しくはこちらで確認してみてください。

 

BIM

ここ最近、海外ではCADよりもメジャーになりつつあるBIMソフトですが、残念ながら2020年現在、日本の建築業界ではまだ定着していません。
しかし、今後10年以内にCADを台頭する存在になるのは明らかなので、今のうちに使えるようになっておくと就活で役に立つかもしれません。

このBIM分野で有名なのは、「VectorWorks」「Revit」「ArchiCAD」の3つではないでしょうか?
この中で、Revit」は「Windowsのみ」に対応していませんので、ユーザーが限定されていることが欠点ではあります。

これらのソフトは、意匠分野だけでなく、構造分野、設備分野など、他分野の機能も実装されていて、奥が深いのが特徴です。
また先ほども述べた通り、近年発達してきたソフトなので、どんどん新しい機能が追加されていきます。

しかし、基本的な機能はもうすべて実装されているので、その部分だけを学習することをおすすめします。
勉強には大体2か月~3か月くらいですので、長い目で勉強することが大切です。

詳しくはこちらで確認してみてください。

 

3Dモデラー

3Dモデラーは、CADが誕生してから生まれてきた分野です。
近年では、「CAD+3Dモデラー」のセットで使うか、「BIM」のみという起用が多いような感じがします。

この分野で圧倒的なシェアを持つが「SketchUp」です。
近年日本で人気が高まってきているのは、「Rhinoceros」ですね。急速な建築技術の発展により、有機的な建築が可能になりつつあるので、そのような点で使っている人が多いような気がします。

他にも「3ds MAX」や「Blender」とかも使っている人が多いです。特に、「3ds MAX」は隈事務所でも使用されているようですよ。(こちらからどうぞ)
これらのソフトは、世の中にたくさんのリソースがあふれかえっているので、自分に合った勉強ができます。

CADを扱える人であれば、1~2か月で習得することができるのではないでしょうか?

詳しくはこちらで確認してみてください。

 

レンダリングエンジン

レンダリングエンジンは、「3Dモデラー」で作成したCGを、本物っぽく仕上げるような機能を持つソフトのことです。
このソフトは、ここ最近非常にレベルが上がってきており、競争が激化している分野です。

この分野で一つ先に行っているのは「V-ray」ですが、学生版があっても有料な点が残念な点です。
無料でやりたいのであれば、「Lumion」が一番性能がいいような気がします。
ただし、「Lumion」は「Windowsのみ」でしか使えないので、Macユーザーの方は、「TwinMotion」を採用しましょう。

「TwinMotion」は、「V-ray」や「Lumion」よりは劣りますが、設計課題では十分に使用できるレベルのレンダリングエンジンです。
(2021.04.28 更新 アップデートにより、性能が向上したので、建築事務所での採用率が上がっています。)

詳しくはこちらで確認してみてください。

 

Adobe

最後に、建築学生をはじめとする、デザイン系の学生は使えなくてはならないAdobeのソフトです。
建築学生が使えるべきAdobeのそふととしていは、以下の3つがあげられます。

  • 画像編集ソフトの「Photoshop
  • イラスト作成ソフトの「Illustrator
  • レイアウトソフトの「InDesign

これらのソフトは、建築学科を卒業するまでには本能の赴くままに使用できるようになることが最低レベルでしょう。

 

学年ごとにおすすめのソフト

1年前期

一年前期は、多くの学生がPCを持っていないことが多いと思います。
この学期は、今後の建築人生を送るうえで必要な知識などをすべて教え込まれる時期です。

この時期にソフトを勉強するのはもったいないので、とりあえず先輩や教授に言われたことを愚直にやっていくことが大切です。
ただ、どうしても学んでみたいという人は、「Photoshop」を勉強することをお勧めします。

自分が手書きで書いた図面を「Photoshop」で、色を入れてリアリティを追求することで、より建築というものを知るきっかけになったり、スケッチするときにより上手に書けるようになるので、お勧めです。

1年後期

1年後期は、多くの学校で初めての設計課題が始まることでしょう。
ここで必要になってくるのは、着想を得るまでの過程をしっかりと講師に伝えることです。

この時に必要になるのが、「ダイアグラム」と呼ばれるものです。
「ダイアグラム」は、自分の脳内を図式であらわすものです。

この「ダイアグラム」がわかりやすい建築事務所は、「BIG」「アトリエ・ワン」です。
以下のリンクから、確認してみるとほんとにわかりやすいダイアグラムがありますよね?

こんな感じできれいなダイアグラムが描けるソフトは、「llustrator」です。
「Illustrator」は、世界中のイラストレーターが使用しているソフトで、まるでスケッチブックのように図を描くことができます。

また、「AutoCAD」もこの学期にマスターしてしまうことが大切です。前期に学習した建築物は、プロが実際に作った建築物がほとんどですので、「AutoCAD」を使用してデティールまでこだわった図面を作成できるようにしましょう。
「AutoCAD」と「Illustrator」は、データの受け渡しができるので、二つ同時にマスターできるとスマートな設計プロセスを作ることができるので、この時期にマスターしましょう。

 

まとめ

1年次終了のこの時期までに以下のソフトを使用できるようになれば、建築コンペに応募しても上位入選を狙えるので、頑張って勉強しましょう。

  • Photoshop
  • Illustrator
  • AutoCAD

ここまでが1年生のうちにマスターしたいソフトウェアです。

 

2年前期

2年前期は、いきなり大きなサイズで制約がたくさんある設計課題が提示されることが多いでしょう。
この時期になって使えるようになると、自由な発想ができるようになるのは「3Dモデラー」です。

2年生になってくると、好きな建築の形などが決まってくると思いますので、直線的な建築が好きな人は「SketchUp」を、有機的な曲線の建築が好きな人は「Rhinoceros」を勉強するとよいでしょう。

また、1年のころに勉強して作れるようになった写真やデータをきれいにレイアウトするための、「InDesign」を勉強するとよいでしょう。
ただし、ソフトを学ぶだけではなく、レイアウトの掟なども学ばないと、このソフトは使用できるようになったとは言えませんので、そちらも参考にしましょう。

後期の公共建築の設計課題に備えて、「BIM」を学んでいくことで、コンセプトメイキングにより多くの時間を割くことができるので、こちらも勉強しておきましょう。

 

2年後期

2年後期は、もっとスケールが大きい、小学校や図書館が設計課題として提示されることが増えていきます。
この時期から、周りのプレゼンボードのレベルが上がってきて、プレゼンよりも内容勝負な部分が増えてきます。

つまり、この時期までにほぼすべてのソフトを使用できるようになっている生徒が増えてきます。

最後に差をつけられる項目としては、「レンダリングエンジン」です。レンダリング画像を使用する人が多くなると思いますが、やはりそこはアマチュアな人が多いです。
レンダリングエンジンは、「InDesign」のように、単体だけでは意味をなさないソフトです。どれだけ周辺の知識を持っているかが、差を生みます。
写真を撮るのがうまい人は、きれいなレンダリングを作成できますが、そうでない人は「伝えたいものがわからない」画像が出来上がります。

まとめ

2年生を終えるころには、すべてのソフトを使いこなせるようになるとよいでしょう。
プレゼンにも、流行というものがありますので、3年生からは流行を学びつつ、建築を学んでいくことが大切になりますので、ここまでで、すべてマスターしてしまうことがおすすめです。

  • 3Dモデラー
  • InDesign
  • BIM
  • レンダリングエンジン

ここまでが、2年生を終了するまでに学んでおくべきソフトです。

 

3年前期

ここら辺からは、研究室配属を見据えた履修が始まってくると思います。
意匠に行く人も、構造に行く人も増えてきます。その分野に特化したソフトを学ぶ必要が出てきます。

そんな中で、今後を見据えて勉強すべきソフトは2個あります。

  • Grasshopper
  • Dynamo

最近流行りの、コンピュテーショナルデザインパラメトリックデザインを行えるソフトになります。
これらのソフトを使用できるようになることで、新たな設計手法を取り入れたり、様々なシュミレーションをできるようになります。

 

3年後期

3年後期は、もはや研究室のことで頭がいっぱいな人が多いと思います。
そんなあなたにお勧めするのは、以下の2つです。

  • 英語
  • 建築論の本

これらを極めましょう。
日本の建築学科は、理系と分類されることが多いので、文章を読むのが苦手、英語が苦手という人が多いでしょう。

卒業後はどのような会社に入社して、どこで働くかわかりませんので、英語ぐらいはマスターしておくことをお勧めします。

 

まとめ

3年生終了時までには、建築に関する知識や理論などたくさん集めておくことが大切です。
また、1・2年のころに学んだソフトもアップデートが繰り返されて、新しい機能が追加されていると思うので、そこも勉強していくことが大切です。

 

4年

ついに、最後の学年になりましたね。
卒業設計に向けて準備をしたり、卒業論文に向けて実験をしたりすることが多くなるでしょう。

ここからは、ソフトのアップデートの内容を確認して、建築に取り入れられるのかを調べておくことも大切でしょう。
また、「スケジュール管理能力」「教える能力」を学ぶことが大切です。
卒業設計では、後輩を率いて模型作成などをすることでしょう。スケジュール管理ができないと最後に無理が生じますし、教えられなければ手伝ってくれません。

そのような建築以外の部分を学ぶのも卒業設計の醍醐味ですので、楽しくやりましょう。

 

最後に

最後に、この記事を見て「よし頑張ろう」と思う人もいれば、「え?マジで?やばい」と思う人もいると思います。
ソフトを学ぶことに遅いということはありませんが、逆に早すぎるということもありません

この記事にたどり着いた幸運なあなたは、この日を機にソフトを勉強してみてはいかがでしょうか?